さて、勤怠の集計が終わったら、実際の給与の計算を
していくことになるよ。
う、うん。
でも何をすればいいのかサッパリわからないよ。
まずは源泉徴収からやってみようか。
給与等の金額に応じた所得税を、源泉徴収するんだ。
・・・・・・
起きてる?
起きてるよ!源泉徴収って何なの?
っていうか、そもそも所得税って何なのさ。
税金だよ。
それは分かるけど!
分かる・・・と思うけど。
そもそも税金とは、国や自治体の運営のために支払うお金のことだ。
例えば、うさちゃんは毎日ゴミ捨てをしているでしょ。
ゴミの回収をして、焼却したり埋め立てたりしているのは誰かな?
うさたちの家がある市がやってくれるんだよね。
そう。ゴミの処分だけじゃない。道路の整備や交通の整備や・・・
市民の生活に必要なことをするためには、市にもお金が必要だ。
そうか。それを、みんなで出し合うんだね。
それが税金なんだね。
そう。今の例だと税金を集めるのは地方自治体だね。
そういう税金を地方税という。
地方自治体にだけ税金を納めていればそれでいいかというと、
そうはいかない。
国にも税金を納めなくちゃいけないんだね。
そう。地方自治体だけじゃなくて、国も我々の生活を支える業務を
してくれるからね。
国に納める税金を、国税と呼ぶよ。
ふむふむ。
地方税にも国税にも、いろんな種類があるよ。
例えば、自動車を持っていれば自動車税を払うでしょ。
事業をしている法人は法人税を払う。
お買い物した時の消費税もそうだよね。
うさたちは、社会の中で活動をすることによって、その活動に基づいて
税金を払うんだね。
所得税も、その種類のひとつだ。
働いてお給料をもらうなど、所得がある人が払う税金なんだ。
国に収める国税のひとつだよ。
所得があるっていうのは、収入があるってこと?
いや、違うんだ。
混同しがちだから、注意しておいたほうがいいね。
どう違うの?
会社からお給料をもらっている場合は、
年収から給与所得控除を差し引いた後の金額が、所得(給与所得)になるんだ。
えっえっ。何?
収入や年収、所得の違いについては、
もう少し細かく見ていこうか。
ほい。