ねぇパンダちゃん。
雇用保険料は、どうやって計算するの?
毎月の給与総額 × 雇用保険料率 で計算するよ。
給与の総額が変わると、雇用保険料も変わるということ?
そう。標準報酬月額を利用する社会保険料とは、
全く異なる計算方法になるといえるね。
毎月の給与総額っていうのは、支給されるもの全ての合計金額なの?
いや、違うよ。
雇用保険の対象になるのは、賃金と呼ばれる部分だけなんだ。
賃金?
そう。賃金とは、給与や手当、賞与、その他、名称を問わず、
労働の対象として支払われたものだ。
出張旅費とか、結婚祝金とか、退職金、役員報酬なんかは賃金には含まれない。
ふむふむ。それに、料率をかけて求めるんだね。
雇用保険料率は、原則 毎月4月1日に改定されるんだ。
例えば、平成29年4月1日の改定(平成30年3月31日まで)では、
下記のようになっている。
例えば、平成29年4月1日の改定(平成30年3月31日まで)では、
下記のようになっている。
雇用保険料率 | |
一般の事業 | 0.9% |
農林水産・清酒製造業 | 1.1% |
建設業 | 1.2% |
雇用保険料は、会社と社員(被保険者)で分担して負担するんだけど、
その話はまた後で。
上の表の料率は、会社と社員の負担分を合計した料率だよ。
一般と、農林水産・清酒製造、建設業と、業種が分かれているのはなぜ?
業種による雇用上のリスクを考えてのことらしいよ。
例えば建設業は事故などが発生する率が高いよね。
農林水産や清酒製造業は、繁忙期と閑散期の差が激しいことから
失業率が高いといわれているみたい。
リスクが高い業種とそうでない業種の差を、料率で埋めて
不平等をなくすということなのか。